あらすじ
ルースはウィローとガスに誘われてカヴン(魔法団)の大会に参加した。カヴンへの勧誘が行われる楽しいイベントだけど、イーダは乗り気ではない。中でも最高峰の皇帝カヴンを毛嫌いし、リーダーのリリスと何かある様子。
一方ルースはアミティと再会。ルースのせいで校長先生に叱られ散々な目に合ったとアミティは怒っている。キングに意地悪をしたことで怒ったルースはアミティに決闘を申し込んだ。ルースが負けたら魔法修行をやめる約束。決闘のことを知ったイーダはインチキをしてでも勝たせようとするが、ルースは乗り気ではない。
決闘が始まるとルースはそのことをアミティに伝えようとするが、その前にアミティ側もルール違反をしていたとイーダに暴かれる。初めから知らなかったアミティはショックでその場を立ち去り、姉妹は子供たちそっちのけで白熱したバトルを繰り広げる。
ルースはアミティの後を追いかけて謝る。今までの努力が水の泡だと悲しむアミティ。自分は魔女じゃないとみんなの前で証明しろと言ったが、魔法を使えないルースが別の形で魔法を練習していると知ったアミティは、努力を認めて決闘前に行った契りを解いた。
イーダも逃げ出してその場は丸く収まったかに見えたが、キキモラは部下のリリスに全力でイーダを捕らえるように命じたのだった。
新キャラ
リリス:イーダの姉。皇帝のカヴンの一員
画像引用元:
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キキモラ:リリスの上司。鏡に映って登場する
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感想
魔法が大学の学科みたいに専門分野を選べるのはすごく楽しそう。10代で進路を決めないといけないのは少し早すぎるかもしれないけど、やりたいことが決まってる子は好きなことに集中できて役に立つ制度。もちろんデメリットもあって色々な分野を学ぶことはできない。この制度は皇帝ベロスの統治と何かしらの関係があるはず。
イーダの姉リリスが初登場。妹とは対照的に堅実な優等生タイプのエリートだけど姉妹が対面するとまぁ大人気ない。バトルシーン(または盛大な姉妹喧嘩)は魔法の使い方にそれぞれの性格が出ていてかっこよかった。
大人気ない2人と違って今回は子供の方が大人。よくアミティはルースが魔法に一生懸命なのを認めて許した。身勝手な理由で自分が積み上げた努力の成果を2回もめちゃくちゃにされて、キングのカップケーキを潰すだけじゃ本当は怒りが収まらないはず。それでも相手が努力をしていることに目を向けられるただの嫌味な優等生ではない。
ルースはアミティの後を追いかけてちゃんと謝れる優しさを持っている。だけど自分が好きなことに夢中になるあまり、周囲が見えなくなって人を無自覚に傷付けてしまう側面*がある。何らかの形でこの問題をもう少し掘り下げて欲しかった。でも叱られてばかりいた子が、違う場所や世界ではありのままを受け入れられているのは心が救われる。
*監督のダナ・テラス氏はユーチューバーRebecca Roseとのインタビューの中で、ルースはADHDだと言っていた。
https://www.youtube.com/watch?v=_KU70UFGF2s
1:07:13~1:08:24
用語・小ネタ解説
カヴン制度
皇帝べロスによって作られた魔法を分野ごとに分ける制度。各カヴンを象徴する色とtrackがあり、’Head Witch’または’Coven Head’という特に優秀で皇帝に必要不可欠な役割を果たす魔法使いによって率いられている。
メジャーなカヴンは皇帝のカヴンを筆頭に、アボミネーション、吟遊詩人、魔法生物、建設、ヒーリング、イリュージョン、預言(占い師カヴンとも呼ばれる)、植物、ポーション。その他あらゆるマイナージャンルのカヴンがある。
カヴンの大会
カヴンへの勧誘イベント。Convention(英語:大会)とCoven(魔女の集まり)の言葉遊び。
学校や就職の合同説明会みたいに広い会場にブースが立ち並び、各カヴンの体験やトートバッグやボールペンなどがもらえる。各カヴンに入ると決めた人は腕に印を施され、そのカヴンの系統の魔法しか使えなくなる。
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オマージュ
ドラゴンボール
パワー増強グリフの影響で力がみなぎるタイニー・ノーズはドラゴンボールのスーパーサイヤ人のオマージュ
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シナボン
決闘中のイーダとリリスの背後にある軽食。Sin(英語で罪)-a-Bun(小型の甘いパン
)と発音で遊んでいる。人間界バージョンのCinnabonは1985年にシアトルで誕生した世界的に有名なシナモン・ロール専門店
https://theowlhouse.fandom.com/wiki/Covention/Gallery?file=S01E05_Covention_%2528278%2529.png
トリビア
リリスがサインをしている時に緑色の本にN-OW→Nowと解読できるコードがある。
https://theowlhouse.fandom.com/wiki/Covention/Gallery?file=S01E05_Covention_%2528277%2529.png
今回はアウルハウスとフーティが登場しない。全エピソードに登場するのはルース、イーダ、キングの3人だけ
これまでの話との関連
・イーダが指名手配されているのは諸々の軽犯罪を犯した以上にカヴンに無所属だから
・リリスは妹にカヴンに入ってほしいと願っている
・時系列的には4話から約1週間経っている