あらすじ
1.キングはルースに様々な妖魔を教えようとしているが、ルースは真剣に聞いていない。すると恐ろしい沸騰した雨が降ってきた。
アウルハウスを危険な雨から守るバリアを張ったイーダは疲れていた。ルースは魔法を教えてほしいとせがみ、キラキラのボールペンでイーダを釣る。イーダが教えてくれたのは光の魔法。魔界の住人たちは心臓横にある魔法袋から魔法を使うのだ。
魔法の袋がないルースがどうすればいいか、イーダにもわからない。ルースはイーダが魔法をかける所を動画に取ろうとしたが、途中でイーダは倒れてしまった。
2.イーダが死んだ!慌てるルースだがイーダはいびきをかいている。二人で彼女を部屋の巣に運んだあと、ルースは魔法の練習を続ける。キングの授業を聞いてあげると約束すると、彼はイーダが毎日特別なポーションを飲むと教えてくれた。
その薬を飲んだら魔法が使えるかもしれない。ルースはこっそり飲もうとしたが、大きな雷に驚いて瓶を割ってしまう。すると部屋中の明かりが消え、フーティの叫び声が聞こえてきた。大きな怪物に襲われて気絶したフーティを見て、キングは怪物の正体を、魔界で最強の妖魔スナグルバックと考える。
真っ暗な家の中を探索する二人。イーダの部屋に向かうが、室内は荒らされて誰もいない。ルースとはぐれたキングは捜索を続けるうちにスナグルバックに会うが、その正体は全然怖くない怯えた妖魔だった。そこに上から手が伸びてきてスナグルバックは食べられてしまう。
3.逃げるうちにルースと再会したキングは、怪物の正体はイーダで、ポーションは呪いを抑制する薬だと知った。二人はイーダを元に戻す作戦を練る。光を使おうとしたルースが録画した動画を見ていると、魔法円の中に魔法陣が見えると気づいた。それを写し取ると、明るい光が浮かび上がる。ルースの初めての魔法だった。その魔法を使って、二人はイーダを止めることに成功する。
回復したイーダは、2人に呪いについて話した。まだ幼かった頃に呪いを受け、原因はわからないが魔法薬を飲まないと怪物に変身してしまう。だから人々に「アウル・レディ」と呼ばれるのだ。
ルースとキングに後を任せて休むイーダ。夢の中で自分に呪いをかけた者の影と対峙するが、それが誰かわからなかった。
感想
感想および考察はこちら
https://karatachi-tree.hatenablog.com/entry/2021/12/01/165434
用語・小ネタ解説
用語
妖魔
魔界に住んでいる知的生命体。純水と受動攻撃的な発言(怒りをぶつけられるのではなく、黙られたり無視されたりと消極的な態度で攻撃されること)に弱い。’Even demons have inner demons’「妖魔にも内なる魔物が潜むのだ」とキングが言うように、内面の恐ろしさは外見以上に怖い
Boo boo buddy club(ばんそうこう仲間)
’boo boo’はアメリカ英語で軽い擦り傷を意味する幼児語。’boo boo buddy’は、幼児のちょっとした怪我に貼るカラフルでかわいい形のパッチ。中にゲルが入っていて、温かいものと冷たいものがある。
’boo boo buddy club’とは作中の造語で、軽いケガをしたばんそうこう仲間。仲間同士で痛みを分け合うのをかけているかも
魔界の天気
イーダによると魔界に天気はない代わりに以下の現象が起こる
・boiling rain: 焼けるほどの熱湯が降る
・plagues:伝染病
・gorenados:血の竜巻?
・shale hail:岩が降る
・painbows:虹みたいだけど体が裏表になってしまう
魔法
何もない所から魔法を使える訳ではなく、ちゃんと法則がある
- 杖には魔力が込められているが、まずは杖なしで魔法を使えないといけない
- 魔界の住人たちは心臓の横にある魔法袋から魔法を使う。円を書くことによって魔法は発動する
- 書く魔法円は大きければ大きいほど効果は高い
4. 魔法袋がない人間も、魔法陣を書くことで魔法が使える
昔は別の方法で魔法を使っていたらしいが、その詳細は不明
スナグルバック
黄色い牙を持つピンクのサル。甲羅は取り外し可能。本ではボイリング島最強の怪物と説明されていたが、実際は大人しくて臆病な性格。イーダに食べられて無事吐き出されたが、本人曰く尻尾が体内で消化されてしまった
引用元:https://theowlhouse.fandom.com/wiki/Snaggleback?file=Snaggleback.jpg
小ネタ
ウィローの制服
オープニングでピンクから緑になっている
キリン
キングのスクラップボードの左上に貼ってある妖魔大行進の絵にキリンがいる。伝説の珍獣麒麟が元ネタで、作中のキリンは元々魔界の生き物だったと考えられる
引用元:https://theowlhouse.fandom.com/wiki/The_Intruder/Gallery?file=S01E04_The_Intruder_%252819%2529.png
キングの授業の時に見える本のタイトル
以下タイトルの直訳
Infernal Medicine:地獄の薬
Atlas of the Pit:図解大穴
The Big Book of Misery:みじめさについて ※The Big Bookは何かを広く浅く取り上げた本につけられる傾向がある
So You Sold Your Soul:君は己の魂を売ったのか
The Horror of Cooking:恐怖の料理
Just the Pacts:ただの契約
Torture Vol XXIV.:拷問第124巻
キングは立派な妖魔になるための入門書をたくさん読んでいるみたいだ
引用元:https://theowlhouse.fandom.com/wiki/The_Intruder/Gallery?file=S01E04_The_Intruder_%252825%2529.png
ウィローとタイニーノーズ
一瞬だけウィローが登場。大事な植物の鉢を両腕にかき集め、ジャンプして歯でブラインドを閉じる脅威の身体能力を見せている。タイニーノーズも雨宿りできる場所を求めて、ネズミらしき生き物を穴から追い出している
引用元:https://theowlhouse.fandom.com/wiki/The_Intruder/Galleryfile=S01E04_The_Intruder_%252855%2529.png
イーダは光るものに惹かれる
カラスやカケスが光るものが好きという言い伝えが元ネタ
初版、それとも第二版?
本オタクやマニアあるある
暗号
呪いが発動したイーダが匂いを嗅いでいる本に暗号が書かれている。暗号を解読するとEH-P-AH-R-T" となり、 "Apart"(別れる)という意味になるらしい
ルースは両利き
光の魔法円をトレースした時には右手、壁に書いた時は左手を使っている
オマージュ
冒頭
アヒル模様の靴下と格闘するキングを解説するルース。イギリス訛りになっているのは、BBCの自然ドキュメンタリーで有名なリチャード・アッテンボローの真似
ボード「妖魔101」
キングが妖魔を解説するために作ったボード「妖魔101」の左上をよく見ると『怪奇現象グラビティー・フォールズ』のビル。右下の方には有名なTRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』に登場する怪物「ビホルダー」も描かれている
引用元:
https://theowlhouse.fandom.com/wiki/The_Intruder/Gallery?file=S01E04_The_Intruder_%252813%2529.png
スナグルバックの絵
キングの本にあるスナグルバックの絵はモンスター・ハンターのオマージュ
引用元:
https://theowlhouse.fandom.com/wiki/The_Intruder/Gallery?file=S01E04_The_Intruder_%2528316%2529.png
シュールな魚
キングが手帳に書いていた絵は、ブリューゲルとピーテル・ファン・デル・ヘイデンの版画『大きな魚は小さな魚を食う』に書かれた足つき魚に似ている。
魔界ボイリング島のデザインはレメディオス・ヴァーロやヤン・パウエル、ヒエロニムス・ボスといった幻想的で怪奇的な絵を参照にデザインされた。
ソース:https://www.animationscoop.com/interview-creator-dana-terrace-on-disneys-the-owl-house/
ボスと近い時代に活躍した画家のシュールな絵からも着想を得ているかもしれない
引用元:https://www.animationscoop.com/interview-creator-dana-terrace-on-disneys-the-owl-house/
ジブリへのリスペクト
イーダが魔獣となった姿は多分ジブリの影響を受けている。『ハウルの動く城』のカラスに化けたハウルのオマージュか。
イーダがキングを追いかけるシーンでは『千と千尋の神隠し』でカオナシが湯屋の廊下で千尋を追いかけるシーンを再現している。
ウィトルウィウス的人体
イーダが匂いを嗅いでいる本はレオナルド・ダ・ヴィンチの素描『ウィトルウィウス的人体』が元ネタ
引用元:https://theowlhouse.fandom.com/wiki/The_Intruder/Gallery?file=S01E04_The_Intruder_%2528420%2529.png
引用元:https://www.leonardodavinci.net/images/gallery/the-vitruvian-man.jpg